ガイド

大学生のパソコンの選び方

大学の推奨スペックの読み方と、迷いやすいポイント(Mac・Snapdragon・バッテリー・端子)を、掲載している大学の実際の条件を例にまとめました。

「必要」と「推奨」の違い

大学の案内には、「必要(最低限)」と「推奨」の2つの段階があることがあります。

大阪大学も「必須要件」と「標準スペック」を分けていて、明治大学や関西大学は、今のパソコンが推奨仕様を満たしていなくても、買い直す必要はないとしています。新しく買うなら推奨に合わせると、4年間困りにくくなります。東京大学も、要件は新しく買って4年間使うことを想定した基準だとしています。

今のパソコンで足りるか確かめる

すでにパソコンを持っているなら、まずCPU・メモリ・ストレージ・OSを確かめて、進学先の「必要(最低限)」の条件と見比べます。

Windowsの場合(Windows 11)

Macの場合

OSのサポートにも注意:Windows 10は、2025年10月に通常のサポートが終わっています。大阪大学(OSのサポート期間内であること)や金沢大学(サポート切れのパソコンは学内ネットワークに接続禁止)のように、サポートの切れたOSを使わないよう求める大学があります。Windows 11にできない古い機種は、買い替えを考えましょう。

明治・関西・明治学院大学などは、今のパソコンが推奨を満たしていなくても買い直す必要はないとしています。まずは大学ごとの条件を見てから決めましょう。

WindowsとMac、どちらにする?

全学ではMacを認めていても、学部によってWindowsを求めることがよくあります。明治大学 理工学部は授業のソフトの一部がWindowsでしか動かないためMacを避けるよう案内していて、関西大学 ビジネスデータサイエンス学部はmacOSを不可としています。

項目Macの扱い(全学)
明治大学可(理工学部は避ける)
東洋大学OSはWindowsのみ記載
同志社大学指定なし
専修大学自分で対応が必要
関西大学可(学部で例外)
大阪大学可
東京大学可(M4相当以上)
九州工業大学動かない恐れ
近畿大学学部で違う
中京大学サポート外
金沢大学可(学類で注意)
獨協大学可(Windowsをすすめる)
神奈川大学学部で違う
福岡大学学部で違う
明治学院大学OSはWindowsのみ記載
埼玉大学教養・理は可
摂南大学サポート外(国際)

また、大阪大学は、2020年11月以降のAppleシリコンのMacではBoot CampでWindowsを入れられず、仮想化ソフトのWindowsではソフトの動作が保証されないと注意しています。「Macを買って、あとでWindowsを入れればいい」とは考えないほうが安全です。迷ったらWindowsを選ぶと、学部の条件に外れにくくなります。

CPUの名前の見方とSnapdragon

CPU(パソコンの頭脳)の名前で、使えるかどうかが変わります。大学によって扱いが正反対になるのが、Arm系のCPUです。

項目系統掲載している大学での扱い
Intel Core Ultra 5/7、Core 5/7、Core i5/i7Intel多くの大学の条件に入っています。ただし世代や種類の指定に注意(明治・専修・大阪は第12世代以上、関西は第13世代以上、九州工業 情報工学部は2023年以降の発売。東京はCore 5/Core Ultra 5以上でCore i5は挙がっておらず、同志社はCore Ultra 5と同等以上)
AMD Ryzen 5/7、Ryzen AIAMD多くの大学で可。東京大学はRyzen 7(7030シリーズ以降)以上で、Ryzen 5は挙がっていません。中京大学はインテル以外のCPUを大学のサポート外としています
Qualcomm Snapdragon XArm(Arm版Windows)明治・大阪は非推奨、関西は推奨しない(ビジネスデータサイエンス学部は不可)、九州工業は授業のソフトが動かない恐れ、東洋は一部使えない恐れ。東京大学は可
Apple M1〜M4などArm(Mac)大阪はM1以上、明治・関西はM2以上、東京はM4相当以上で可。九州工業は授業のソフトが動かない恐れ

IntelのCPUは、型番の数字で世代がわかります。たとえば「Core i5-1235U」は第12世代、「Core i5-1335U」は第13世代です。九州工業大学は、SurfaceシリーズやFMVなどでは同じシリーズにIntel系とArm系のモデルが混ざっていることがあると注意しています。型番やCPUの名前まで確かめて選びましょう。

メモリとストレージ

メモリ(同時に作業できる量)は、東京・明治・同志社・専修が16GB以上を求めていて、関西・大阪・九州工業も16GBを推奨しています。薄いノートパソコンは、あとからメモリを増やせない機種が多いので、最初から16GBを選ぶのが安心です。

ストレージ(データを保存する場所)は256GB以上の大学が多いものの、同志社は512GB以上、九州工業は500GB以上(推奨)です。迷ったらSSD 512GBにしておくと、多くの大学の条件に合います。

バッテリーの時間の見方

カタログのバッテリー時間は、JEITA 3.0という測り方で「動画再生時」と「アイドル時」の2つの数字が書かれていることがあります。動画再生時のほうが短く、実際の使い方に近い数字です。

大阪大学は、在学中の劣化や実際の使い方を考えて長めの機種をすすめています。カタログの数字は使い方によって短くなるので、余裕のある機種を選びましょう。

端子(HDMI・USB Type-C)

授業の発表でプロジェクターやモニターにつなぐため、映像を出せる端子を求める大学があります。

重さ・Office・タブレット

重さ:明治大学と関西大学は1.3kg以下、専修大学は1.5kg以下を目安にしています。毎日持ち歩くなら、軽いほど楽です。

Office:明治・東洋・同志社・専修・関西・大阪・九州工業大学は、在学中にMicrosoft 365(Word・Excel・PowerPointなど)を使えると案内しています。Office付きのモデルを選ぶ必要はありません。

iPad・Chromebook:大阪大学は必須要件に当てはまらないとしていて、専修大学・関西大学もChromebookを推奨していません。東京大学は、条件を満たすPCを自宅で使えるなら、大学に持っていくのはタブレットでもよいとしています。

よくある質問

大学生のパソコンは、メモリ8GBでは足りませんか?

8GBを最低限とする大学もありますが、東京・明治・同志社・専修などは16GB以上を求めていて、関西・大阪も16GBを推奨しています。薄いノートパソコンはあとからメモリを増やせない機種が多いので、新しく買うなら16GBが安心です。

Snapdragonのパソコンはなぜ避けたほうがいいのですか?

SnapdragonはArm系のCPUで、Arm版のWindowsでしか動きません。授業で使うソフトや周辺機器が動かない可能性があるため、明治・関西・大阪・九州工業大学などが非推奨や不可としています。ただし東京大学のように認めている大学もあるので、進学先の案内で確かめましょう。

Officeが付いたパソコンを買ったほうがいいですか?

多くの大学で、在学中はMicrosoft 365(Word・Excel・PowerPointなど)を無償で使えます。Office付きのモデルは価格が高くなりやすいので、大学の案内を確かめてから選びましょう。

iPadやChromebookだけで大丈夫ですか?

大阪大学はiPadやChromebookを必須要件に当てはまらないとしていて、専修大学や関西大学もChromebookを推奨していません。東京大学は、条件を満たすPCが自宅にあれば、大学に持っていくのはタブレットでもよいとしています。基本はWindowsかMacのノートパソコンを用意しましょう。

大学ごとの条件を見る

関東8校

中部2校

近畿5校

九州・沖縄2校